「シルキーズ」から発売された孤島の美人4姉妹が狙われるサスペンス風ADV『女系家族III ~秘密HIMITSU卑蜜~』。
前作『女系家族~淫謀~』が楽しめたことと、市川小紗さんの描く大人の色香漂うグラフィックに惹かれてプレイしてみました。
作品紹介
- 選択肢で分岐するオーソドックスなADVゲームのシステム
- CG鑑賞モード、Hシーン回想モード、音楽鑑賞モードが搭載
- Windows10(64bit)で動作確認済み(ダウンロード版)
雑感
エロとシナリオが両立したサスペンスストーリー
「エロとシナリオのバランスが良い」というのはこういう作品のことを言うんだろうなと実感できる作品でした。
唐沢家はどう揺れ動いていくのだろうか?主人公は復讐を果たせるのか?と先の展開が気になり、ついつい読み進めてしまう魅力に満ちたストーリーに、濃厚なHシーンが挟まれどちらも同じくらい楽しめる満足感は「エロゲー」ならではですね。
エロに関しては前作に負けず劣らず高水準でしたが(グラフィックなどが進化している分、今作のほうが実用性には長けているかもしれません)、シナリオのサスペンス色に関しては前作の方がやや上回っていた感じ。
惜しむらくは、永遠さんのハッピーエンドがなかったことでしょうか。
「夫の気持ちを今度こそ分かってあげたい」という妻の健気さには好感が持てますが、もう伊丹は何しても無駄だろ……と思ってしまうというか(´・ω・`)

前作の雰囲気が好きな方は今作も楽しめるはず
前作同様エンディング数が多く、ヒロインたちと結託して唐沢家に平和が訪れるハッピーエンドもあれば、ヒロイン共々薬漬けになって自滅していくバッドエンドもあり、多彩な展開が楽しめるのも高評価。バッドエンドを迎えた後は、分岐点まで戻る機能があるのも有り難かったです。
フルコンプまで10時間程度と長すぎず短すぎない作風的に丁度いいボリュームでしたし、基本的に前作の雰囲気が好きな方は今作も楽しめると思います。
シナリオもエロも両立した作品って意外と少ないですし、どうせエロゲやるならどっちも楽しみたい!という方にはおすすめの作品です。
「妖艶な昼ドラ」という言葉がぴったりなサスペンス風味のシナリオと、量・質・内容ともに充実したHシーンどちらも楽しませていただきました。
発売からしばらく経ってますがシリーズの新作がいずれ出ないかなぁ…と密かに期待しています。もしくは似た作風でもいいのでどこかのブランドさん是非…!