この歌が終わったら -When this song is over-
夢に向かって一歩ずつ進んでいく若者たちの足元に、全てを屠る古の災呪がにじり寄る… 新感覚のジュブナイル・ホラー・アドベンチャー!
シナリオ
キャラクター
グラフィック・演出
Hシーン
音楽・ムービー
システム
2.5

 

「hourglass」から発売された伝奇ホラーADV『この歌が終わったら -When this song is over- 』

可愛らしい絵柄に反して内容はスプラッター系のホラーゲームと聞いて気になったのでプレイしてみました。

 

作品紹介

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  • 選択肢で分岐するオーソドックスなADVゲームのシステム
  • 別視点から物語が語られるザッピング・マルチサイト機能

 

シナリオ

序盤はアイドルデビューに向けて努力する少女達の姿が描かれる

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主人公が密かに思いを寄せる少女「藤原藻」は妹の「響」と共に芸能オーディションに合格し、三人組アイドルユニットを結成することになる。主人公はマネージャーアシスタントとして働き、陰ながら藤原姉妹を支えていくつもりだったが、PV撮影のために遠征した廃校で怪奇現象に巻き込まれてしまい……というストーリーが展開される今作。

攻略対象ヒロインは、引っ込み思案な清楚系の姉「藻」、人懐っこい天真爛漫な妹「響」、感情を抑えがちな完璧主義者「飛鳥」、世話焼きの年上スタイリスト「朱音」の計4名。

序盤はヒロインたちがアイドルを目指し、ボイトレやダンスレッスンに明け暮れ、時には仲間内で衝突して信頼関係を築いていく青春サクセスストーリーが描かれています。

このアイドルデビュー編は話の主軸ではないのですが、アイドル好きとしては汗水垂らしながら必死に努力するうら若き少女たちの姿を見ていると応援したくなりますね(・ω・)

とかいいつつ、一推しヒロインはアイドル組ではなく世話焼きお姉さんの朱音さん。

元モデルということもあってスタイル、ルックスは◎だし、酔った勢いで筆下ろしまでしてくれるえっちな巨乳お姉さんです。元モデルだからといって女の武器を使うわけでもなく、純粋に能力を評価されて社長までのし上がってきた有能さもカッコいいし、男性経験も豊富そう。こういうお姉さんに世話焼かれたいし振り回されたい。

そんな完璧で隙がない朱音さんも年齢については気にしてるのか、主人公と付き合うことになってもしきりに「こんなおばさんでいいの?」と不安がるところも可愛らしいんです。

 

雰囲気は一転し怪奇現象に巻き込まれるというホラー展開へ

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PV撮影のため田舎に遠征してから雰囲気は一転し、山崩れの被害に遭って寝泊まりしていた廃校に閉じ込められてしまいます。得体の知れない闇に追われ、飲み込まれれば食い殺されるというスプラッター映画のような展開へ。

(正確に言えば、アイドルデビュー編からある程度怪奇現象っぽいのは顕になっていたのですが人死にが出て本格的にホラーゲームっぽくなってきたのは廃校に到着してからですね)

逃げ惑う間の選択肢を間違えるとBADエンド直行で死亡確定なので緊張感が高まります。

ホラー演出の一例を挙げると、視覚的には山崩れの中の死体、首チョンパ、夥しい流血、鉈による手足切断などで、聴覚的には加工された笑い声、人を食い殺す時の咀嚼音、骨が砕ける破砕音などで恐怖を煽ってきます。

食い殺される描写は文章も音も割とリアルでしたが、展開がチープゆえにB級ホラー臭が抜け切れなかった感じは否めません。

みんなサクサク死にすぎだし、もう少し尺を伸ばして緊迫感のある状況や心理的な描写を挟んだ方が恐怖感を煽れたのではないかと。

あとは、ヒロインの個別ルートは付き合うまでの過程から結末に至るまで展開が9割方同じなので2周目以降は見覚えのあるシーンばかりで新鮮みに欠けます。地元民の軽トラをパクって脱出後、トラウマと代償を乗り越えて死んだ皆の分まで幸せになると決意を新たにするというエンディングまで全く一緒なので、ルート毎のオリジナリティを持たせてほしかったですね。

 

怪異の正体は明かされずプレイヤーの知識任せ

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恐怖演出云々よりも、最後まで「なぜこのメンバーが怪異現象に巻き込まれたのか」が明らかにならないことが何よりの不満点。

一応、メインキャラの名前に秘密が隠されていたり、伊弉諾尊が度々引用されるので日本神話にまつわる話なのだろうと想像はできるのですが、そういった知識に明るくないのでただただ人が理不尽に惨殺される海外スプラッター映画を見せられただけ――という作品になってしまいました。

某エロゲ批評空間で他の方のレビューや考察を読ませて頂き、ふわっと理解はできたのですが、やっぱりゲーム内で誰でも分かるように解明してほしかったところ。

プレイヤーが各々考察してほしい(日本神話に興味を持ってほしい)というライターさんの意図を汲み取りたいのは山々なのですが、伏線回収で気持ちよくなりたいタイプの単細胞オタクなので、シナリオに関しては低めの評価です。

この辺りはプレイヤーの知識量や考察の余地があるストーリーが好きかどうかで評価が分かれそうですね。あとは怪奇現象を明らかにしないことで恐怖を感じる方もいるでしょうし、好みの問題だと思います。

調べてみたところ、同ブランドの『昏き祟りの森で』で今作の一部の謎を解明しているようなのでいずれ機会があったら触れてみようかなと。(内容を忘れないうちに…)

 

グラフィック・演出

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  • CG枚数:全106枚(差分抜き+SD絵含み)

CGによってクオリティの差はあるが可愛らしく肉感的な女性キャラ

メイン原画家は熊虎たつみさん。SD原画家はちんじゃおろうすさん。

熊虎たつみさんはエロ同人ゲームで昔良く見かけたなーという印象で、作品をプレイするのは今作で初。

ちょっと目が大きすぎたり、CGによって「本当に同じ絵師さん…?」と疑ってしまうようなクオリティの差が激しいCGもありましたが、可愛らしく肉感的でムチムチな女性が魅力的の絵柄でした。主人公くんも童顔で可愛い。

立ち絵、CG共に差分も多いしジト目やω口など崩した絵があったのも好印象です。

SD絵の枚数はそこまで多くないですが、あるだけで作品を明るく彩ってくれるし見ていて飽きないですね。どのエロゲにも標準搭載してほしいくらいSD絵好き。

背景も綺麗で塗りもいい感じなんですが、モブがシルエットで描かれているのがちょっと面白い。

 

Hシーン

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  • Hシーン数:全23回

おっぱいに目が行ってしまう構図とシチュが多め

飛鳥以外はみんな巨乳設定なので(藻もCカップ設定とは思えないくらいデカい)ついおっぱいに目が行ってしまうような構図、シチュが多かった印象です。

胸への愛撫シーンも多く、おっぱい好きや巨乳好きには刺さるシーンが多々あるかもしれません。

欲を言えばパイズリシーンをもっと増やしてほしかったところ。

童貞主人公くんなので挿入場所に戸惑ったり、挿れる前に先走っちゃったり、男性側の初体験の苦い思い出が描写されているのがこそばゆくて個人的に刺さりました。初々しい。

あとは、陵辱シーンが各ヒロイン1回ずつ用意されているのも嬉しかったです。メンツが毎回厄介オタクくん一味だったのがアレですが。主人公の目の前で為す術もなく犯されるという脳が破壊される系シチュで良かった。

 

Hシーン一覧

クリックで表示します
  • 藻:自室で主人公のことを想いながらオナニー×2(パジャマver、制服ver)
  • 藻:ラブホテルで初体験(正常位)
  • 藻:深夜の会議室で密会(フェラ、腕掴みバック)
  • 藻:深夜のバスの中で密会(浴衣姿、フェラ、口内射精、対面座位)
  • 藻:ラブホテル(シックスナイン、測位)
  • 藻:オタク一味に陵辱される(拘束、正常位、処女喪失)
  • 響:お風呂で主人公のことを想いながらオナニー
  • 響:高級ホテルで初体験(正常位)
  • 響:ラブホテルで密会(シックスナイン、騎乗位)
  • 響:一緒にお風呂(手コキ、フェラ、顔射、正常位)
  • 響:寝室(パイズリ、後背位)
  • 響:オタク一味に陵辱される(背面座位、処女喪失、破瓜流血、中出し)
  • 飛鳥:飛鳥の家で初体験(対面座位)
  • 飛鳥:主人公の目の前でオタク一味に陵辱される(腕拘束、正常位、中出し)
  • 飛鳥:空き教室(正常位)
  • 飛鳥:飛鳥の家(フェラ、騎乗位)
  • 飛鳥&秋室:風呂場で秋室に身体を弄ばれる飛鳥
  • 朱音:朱音の家で童貞喪失(パイズリフェラ、顔射、騎乗位)
  • 朱音:海岸で青姦(クンニ、立ちバック)
  • 朱音:主人公の目の前でオタク一味に陵辱される(騎乗位、首絞め、正常位)
  • 朱音:朱音の家(クンニ、フェラ、正常位)
  • 秋室:空き教室で取り憑かれたようにセックスに耽る(正常位、レイプ目)

 

音楽・ムービー

  • BGM:全15曲
  • OP曲:彼女になりたい -I wanna be your girl-(アーティスト:青葉りんご&神崎ちひろ&氷室百合)
  • ED曲:First Love(アーティスト:青葉りんご&氷室百合)

ヒロインたちが歌うちょっと古風なアイドルソング

アイドルものということで、主題歌はヒロインたちが組むアイドルユニット「プリモ・アモーレ」が歌う昭和を感じるアイドルソング。

歌詞がちょっと恥ずかしいしノリづらいしで、アイドルソングとしてはあまり好みじゃなかったのが惜しい。

どっちかっていうとED曲の方が好みでした。(何でED曲は響の声優さんだけハブられているのか謎ですけど。歌唱力の問題でしょうか…)

しかし、このOPムービーだけでホラー作品だとはとてもじゃないけど予想できないだろうなと。パッケージやあらすじに書いてあるのでOP詐欺ってことはないんですけどね。

 

BGMは日常系やラブシーンで使われる曲と不気味で緊張感のあるホラー曲が半々ずつ用意されていました。

タイトル画面は伝奇系らしく、笛や和太鼓の音で禁忌的なものを想像させる曲調で落雷の効果音も相まって恐ろしい雰囲気が出ています。

個人的に印象に残ったBGMは以下の通り。

  • 砂の城

 

システム

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  • CG鑑賞モード、Hシーン回想モード、音楽鑑賞モードが搭載
  • Windows10(64bit)で動作確認済み(ダウンロード版)
  • 修正パッチ配布中(パッケージ版のみ)

基本的な設定項目は一通り揃っている

パッケージ版のみ、公式にて修正パッチが配布中です。

フラグ管理のバグがあるという情報も見かけたのでパッケージ版の方は必ず当ててからプレイしましょう。以前のセーブデータは初期化されるようなのでプレイ前の適用推奨です。

 

2010年発売とそこそこ古い作品ですが、ある程度システムの設定項目は揃っていたので快適な環境でプレイできました。

メッセージウィンドウやテキストの色をRGBで細かく調整できるのが良いですね。

既読文章の色変更も周回プレイ時に助かります。あと、サウンド関係の音量バーが本格的なデザインで凝っているなと。(スライドショー5枚目参照)

 

まとめ

手放しにおすすめはできない、人を選ぶ作品

私個人としては朱音さんの魅力を加味しても凡作というのが正直な感想ですが、人によって楽しめる要素を秘めていた気はします。

手放しにおすすめはできないのですが、理不尽に怪奇現象に巻き込まれ為す術もなく惨殺される―といったB級スプラッター映画好きの方や謎を謎のまま残す恐怖感を味わいたい方向けでしょうか。

ちなみに、18禁描写をカットしたPSV移植版も販売しています。PSVでプレイしたい方やトロフィー収集家の方はそちらもチェックしてみてください。

エロを重要視した作品でもないので移植版でも問題ないと思いますが、おっぱい強めで割とえっちぃので個人的にはエロゲ版をおすすめします(・ω・)

 

購入はこちら

ブランド:hourglass
DL版販売日:2011年01月28日
価格:3,080円