【百華夜光│雑感・評価】遊女になる運命に抗い自由を掴み取る和風ファンタジーADV【乙女ゲーム】

今回紹介するのは、遊郭を舞台にした和風ファンタジー乙女ゲーム『百華夜光』

絵柄はぱっと見、あんまり好みじゃなかったんですが花魁というテーマに惹かれてプレイしてみました。

 

総合評価

百華夜光 │ オトメイト
シナリオ
7
キャラクター
7
グラフィック・演出
7
音楽・ムービー
8
システム
8
ここがイイ!
和風ファンタジーの世界観と花魁というテーマ
作風に合った聞き心地の良い楽曲
背景グラフィックの美麗さ
ここがダメ!
好みの分かれそうな絵柄
糖度が低め
7.4
good
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作品紹介

クリエイター情報

メーカー
発売日2015-02-12
シナリオ /
原画
メイン声優 / / / /
ジャンル・属性 / /

ゲーム仕様

選択肢によって分岐するADV

選択肢によってルート分岐していくオーソドックスなADVゲームのシステムです。

花魁度によってクリア後のおまけイラストが解放

共通ルートで、より「花魁らしい」選択肢を選んでいくと、いずれかの個別ルートクリア後におまけイラストが解放されます。

名前変更可能

主人公の名前が変更可能です。デフォルトは「出雲いずも」。

デフォルト名でのボイス呼びが完備しているので、ボイス付きで呼んでもらいたい人はデフォ名でのプレイを推奨します。

 

雑感

人間とあやかしが交わる世界で運命に抗う和風ファンタジー

 

人間界と妖界の狭間に広がる豪華絢爛な花街「高天原」で生まれた遊女見習いの主人公。身請けされるまで遊女として男たちと偽りの恋を交わす運命にあるが、「一度でいいから外の世界を見てみたい」という願いから、掟を破り愛する人と高天原から抜け出し――というストーリーが展開される今作。

人間と妖が交わる和風ファンタジー+遊郭の親和性が非常に高く、序盤から引き込まれる世界観でした。

実在した遊郭とファンタジー要素を無理なく織り交ぜた設定、シナリオは秀逸。全ルートに共通しているのは自らの運命と花街からの逃亡劇でしょうか。

花魁がテーマということで、全年齢作品でどこまで妖艶な雰囲気を出せるか不安でしたが、遊女として身体を汚される運命を受け入れる葛藤・覚悟・生き様など直接的な性描写はなくとも心情描写はしっかりと描かれています。

あとは、吉原炎上を彷彿とさせる花街の最期らしい終わり方 も見どころですね。

とはいっても、性描写があれば更に深みが増しそうなストーリーなので惜しくもあり。特に、乙女ゲームらしいバッドエンドの数々はエロありきでこそ映えると思うんだ…!好きな人と結ばれることが叶わず、毎晩男たちに汚されて壊れていく出雲の姿が見たかった。

 

作風にマッチした美麗な背景と聞き心地の良い楽曲たち

 

癖が強く、好みが分かれそうな絵柄でCGによってクオリティの差も見受けられたものの、背景は作風に合ったものでめちゃくちゃ美麗だったのも印象的。

ストーリーそっちのけで思わず見惚れてしまうほど美しかったです。花街の豪華絢爛な雰囲気はもちろん、枝垂れ桜や竹林、江戸時代の町並みなど「和」を存分に堪能できます。

良かったのは背景だけではなく音楽面も。和楽器で奏でられる楽曲たちは美麗なグラフィックと相まって聞き心地が良かったです。

テーマ曲の『百華夜光』は花魁道中のシーンでも使われていて、美しく着飾った衣装に反して遊女として生きていかなければならない運命に打ちひしがれる出雲の哀しみに溢れた曲に感じましたが、アレンジの『三千世界の柵を越えて』は、登場人物たちが運命に抗う覚悟や信念を固めたシーンで使われているため、その対比を感じて感慨深い気持ちにさせられました。

シナリオ重視ということもあってか、恋愛ゲームとしての糖度が低いという欠点もありましたが、和風ファンタジーの世界観や花魁というテーマが好きな方であれば楽しめる作品だと思うので、気になった方はぜひ。

また、こういった作風に馴染みがない方でも、用語解説で世界観に入り込みやすい配慮がされているため安心してプレイできます。

私自身、花魁用語に造詣が深くなかったので「禿」や「振袖新造」、「廓言葉」など非常に勉強になりました。

 

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オトメイト │ 7,590円(PKG版)

» 駿河屋

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