【真章 幻夢館│感想・評価】美麗なグラフィックが魅力的なインモラル館ものミステリーADV【エロゲ】

【真章 幻夢館│感想・評価】美麗なグラフィックが魅力的なインモラル館ものミステリーADV【エロゲ】
真章 幻夢館
ここがイイ!
Tonyさんの美麗なグラフィック
シナリオとエロのバランスの良さ
館モノの「お約束」が抑えられていた
ここがダメ!
風呂敷を広げすぎて畳みきれなかった感が否めない
絵文字が多用されたテキストで緊張感が薄れる
薫の救済エンドが欲しかった……
7
good
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今回紹介するのは、「Ciel」から発売された人里離れた洋館を舞台にしたインモラルミステリーADV『真章 幻夢館』。

今作は、2002年に発売された『幻夢館 ~愛欲と凌辱の淫罪~』のシナリオを完全リニューアルし、多数の新要素を加えたリメイク版となります。

館ものミステリーという個人的に好きな題材だったことと、Tonyさんの原画に惹かれてプレイしてみました。

 

 

作品紹介

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  • 選択肢で分岐するオーソドックスなADVゲームのシステム

 

シナリオ

人里離れた山奥の洋館を舞台にしたミステリー作品

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探偵業を営む主人公の元へ一件の依頼が届くが、肝心の依頼内容は不明。詳しい話を伺うために人里離れた山奥にひっそりと建つ洋館「中小路家」へ向かうが、依頼主の令嬢は姿を見せず、館に仕える執事もなかなか依頼内容を明かさず独自に捜査を始め……という、ストーリーが展開される今作。

(エロゲにおいて)作品に恵まれないと名高いTonyさんが原画を手掛けているということで、シナリオ面に関しては期待値低めでプレイを始めたんですが、想像以上に面白くいい意味で期待を裏切られた作品でした。(Tony伝説を目の当たりにできず)

導入部の引き込まれ方や狂気の演出が秀逸で、年端も行かぬ少女が老執事に「大人の玩具」を懇願するシーンは気持ち悪くも美しく、館がひた隠しにしていた秘密が明かされてからは物語にずぶずぶのめり込んでいきました。

主人公は「安っぽいミステリー映画かよ」と揶揄していましたが、「館もののお約束展開」悪趣味で凄惨なBADエンドが用意されていたのも高評価。

主人公が独特の性格で癖が強いものの、頭はキレるし女の扱いは長けているしとなかなかカッコいい男で、メイドの鑑ともいえる「渡瀬望」を筆頭に二面性を持ち声優さんの演技力が光る「綾乃」など登場人物も魅力的です。

メイドという職業に誇りを持つ献身的なご奉仕タイプの望はその手のキャラが刺さる方にはたまらないヒロインなのではないでしょうか。

館モノ、ミステリー、意味深な老執事、狂気的なお嬢様ーーなど、類似点が多くて『end sleep』を彷彿とさせるストーリーでした。

 

風呂敷を広げすぎた感は否めず……

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ただ、ルート分岐があるとはいえほぼ一本道のシナリオやハッピーエンドでも絶妙に後味の悪さが残る点、綾乃は救われたのかというと素直に頷けないところなど、結末面の粗が目立ち、風呂敷を広げすきた結果畳みきれなかった感は否めません。

一応メインヒロインは綾乃だと思うんですが、クリア後は望ルートが正史なのではないかと思ってしまいますね。

綾乃の「アア、ソウダナEND」 は論外としても、あやのを館の外へ連れ出した後、二人の人格が一つに統合されるところまで描破してから締めて欲しかった。この終わり方では消化不良感というか、物足りなさが残ってしまいました。

アニメ版では後日談が描かれているようなので、その辺の心残りもそっちで解消されているのかな……?

あとは、薫の救済エンドもあれば尚良かったですね。薫も十分すぎるほど中小路家に苦しめられてきた被害者なので、どれかのエンディング後は新たな人生を送っていると信じたい。

 

グラフィック・演出

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  • CG枚数:全169枚(差分込み)

トップクラスの美しさを誇るTony絵

原画家はシャイニングシリーズなどでお馴染みの有名イラストレーターTonyさん。

陰影をぼかした淡い色彩、柔らかいタッチに反してどこか艶めかしさを感じる肌の質感の表現、女性の絶妙な表情の描き分けなど、「エロさ」と「可愛さ」と「美麗さ」を全て兼ね備えた絵柄は流石でした。

年代が古いので、最近のTony絵を期待していると少し違和感を感じるかもしれませんが、それでもクオリティの高さは健在です。

一部のCGは縦長サイズで「細かいところまで余すこと無くグラフィックを堪能してもらいたい」というブランド側の心遣いが感じられました。有名絵師を起用しているだけあって、グラフィック面にはかなり注力しています。

Tony絵とフランス人形のような西洋風美少女との親和性が高すぎて、もはや神秘的。『仏蘭西少女』も近い内にプレイしたい欲がむくむくと。

 

Hシーン

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  • Hシーン数:全30回

美麗なグラフィックだが、描写は俗物的で変態的

CGの使い回しはあったものの、グラフィックの質は言わずもがな。シーン数や尺も豊富なので「キメセク・複数プレイ・奉仕プレイ」などのシチュが性的嗜好に合えば実用性◎。

美麗なグラフィックに反して、Hシーンの描写は割と下品で変態的なので「お上品なエロ」じゃ満足できないという方にもおすすめできます。

ただ、ライターの「処女」に対してのこだわりが非常に強いのか、しつこいくらい「処女なんだな?」「処女です!」という問答を繰り返すシーンには思わず苦笑。

(でも、好きな人に初めてを捧げられたことに喜び、感謝する奥ゆかしい望は可愛すぎました)

Hシーン中も主人公の癖の強さは遺憾なく発揮されているのだ…

 

Hシーン一覧

クリックで表示します
  • 綾乃:拘束、玩具(バイブ、三角木馬)
  • 綾乃:騎乗位、処女喪失
  • 綾乃:拘束、玩具(バイブ)
  • 綾乃:乳首ピアス、首輪と全裸で散歩、拘束具、アナル挿入
  • あやの:鞭打ち
  • あやの:正常位、処女喪失
  • あやの:フェラ、騎乗位
  • あやの:クンニ、アナル挿入
  • 望:媚薬、正常位、処女喪失
  • 望:フェラ
  • 望:屋外、立ちバック
  • 望:片足上げ立ちバック
  • 望:玩具(ローター)
  • 望:測位、クンニ、フェラ、正常位
  • 薫:媚薬、正常位
  • 薫:フェラ、屈曲位
  • 薫:ボンテージ衣装、パイズリフェラ
  • 薫:青姦、クンニ
  • その他:媚薬、望、あやの、薫と4P、トリプルフェラ
  • その他:望、あやの、薫と4P
  • その他:あやの×望の貝合せ
  • その他:望、あやの、薫を拘束、蝋燭垂らし、鞭打ち、バイブ、お掃除フェラ

 

音楽・ムービー

 

  • BGM:全20曲
  • OP曲:いつか見たような(アーティスト:加納薫)
  • ED曲:記憶の館(アーティスト:加納薫)

物哀しい雰囲気が出た主題歌とOPムービー

寂寥感を感じる主題歌と歌のイメージに沿ったムービーで、オープニングとしての掴みは良かったと思います。

ED曲はリメイク元のテーマソングとして使われていたものを再利用したみたいですね。

OP、ED曲共に加納薫さんという方が担当しているんですが、初めて名前を聞くアーティストさんでした。某空間で調べた感じ、エロゲソングを手掛けたのは今作ともう一作だけみたい?

綺麗な歌声の女性アーティストさんで、他の作品の歌も聞いてみたかっただけに少し残念。

 

BGMはジャズ、クラシックなど幅広いジャンルのものが収録されています。

「洋館ミステリー」という題材にマッチした選曲で、薄暗くどこか気味の悪さを感じるホラー調の曲や「綾乃」の淫靡さと儚さ、掴みどころのなさを表現したような曲が印象的。

そして、綾乃ルートで主人公が自ら鼓膜を破るシーン……左から右に突き抜けるような少し大きめの効果音で、自分の鼓膜も破れたんじゃないかと思う演出でした( ˆ꒳ˆ; )

個人的に印象に残ったBGMは以下の通り。

  • Twinkle Starr
  • 黒い羽の妖精

 

システム

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  • CG鑑賞モード、Hシーン回想モード、音楽鑑賞モード、操作メモが搭載
  • Windows10(64bit)で動作確認済み(ダウンロード版)

古い作品ながら設定項目は一通り揃っている

2004年発売と古い作品ですが、最近のエロゲ環境と遜色ないくらいシステムの設定項目は揃っていたので快適な環境でプレイできました。

既読スキップの速度も早いですし、既読文章は色が変わっているので区別がつけやすいのも助かります。

コンフィグ画面がなかったり、バックログ画面が簡素というデザイン面での欠点はありますが、年代を考えたら仕方ないかなぁと。

 

まとめ

珠玉のグラフィックが楽しめる、館ものミステリーの定番を抑えた作品

どうしてもグラフィック面が注目されてしまいますが、「絵だけゲー」と言われるほど悪い作品ではないのは確かです。

何となく展開が読めてしまい新鮮味に欠けたり、尻すぼみのエンディングを迎えたりと欠点はありますが、雰囲気と序盤~中盤にかけての引き込み方は非常に良かったので、良作寄りの佳作といった評価です。

館ものが好きな方やちょっと昔のTony絵を堪能したい方にはおすすめです。

古い作品なのでパッケージ版は入手困難かもしれませんが、ダウンロード版でしたら安価で販売しているので、もし興味がある方はプレイしてみてください。

 

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